幼児の数の理解には百玉そろばんが最強!数に強い子を育てる、0歳からの年齢別100玉そろばんの使い方
- 1.数に強いと何にいいのか?
- 2.数は遊びながら楽しく身に着けよう
- 3.数と一口に言ってもいろいろある
- 4.幼児のうちは、数に関しては百玉そろばんがあればOK!おすすめの百玉そろばん
- 5.百玉そろばんでの教え方(遊び方)徹底解説
- 6.百玉そろばんを補足する教材
- 7.楽しく無理なく続けましょう
こんにちはー!元知育の先生のくろこです。
知育の先生をやっていると、「この子は数に苦手意識をもってほしくないんです。」、「理系に進んでほしいんです。」という相談を受けたりします。
わかりました!
理系に進むかの保証はないですがw、幼児のうちに数字が大好きになる数の教え方を伝授します。
私は百玉そろばんこそ、子どもの数の勉強に最強だと思っているので、百玉そろばんを使った数のステップアップ方法を解説します。
1.数に強いと何にいいのか?
私が思う「数に強い」ことの良さとは、「事実を正しく認識し、正しい判断ができるようになる」ことではないでしょうか。
あなたの資産も、会社の売上もお客様の数も、スーパーに並べられている果物・野菜などもすべて数字で評価されていますよね。
またかけっこしても、○○番目だね、と数字はついて回ります。
その数字を①定量的に把握して、②他のものと比較して、「じゃあ、私はどうしよっか」と考えるため(③数字を作る)にあるのが数字なのです。
社会人になると、計算はエクセルか計算機が自動でやってくれるため、計算の早さは大して重要ではありません。
一方でこのインターネットで誰でも情報が発信できる世の中で、正しい情報を把握する力の必要性は増すばかりです。
そして、数字をもとに判断して考えることで、不透明な未来もきちんと判断して生きていくことができるのです。
①定量把握・②比較・③判断は、これからの不透明な未来を生きていき、自分で判断することの重要性が増すお子様たちにとって、重要な能力ですよね!
2.数は遊びながら楽しく身に着けよう
小学校に入る前は、ドリルで計算の練習をするよりも前に、遊びの中で上記の「①定量把握・②比較・③判断」をする訓練をしていくのがよいと思います。
これは私の持論なのですが、「幼児期の勉強はとにかく楽しく!!」です。
幼児期に「学ぶことは楽しい」と思うと、子どもは小学校以降はだんだん親のサポートを減らしても自走して自分で勉強し始めます。
幼児期に楽しいことと言えば「パパママと遊ぶ!」です。
もちろん幼児期に数を遊びながら学ぶことはIQの向上にも寄与します。↓詳細こちら
幼児教室などでも数はしっかり教えてくれますが、通えるのは週1回だしお金も時間もかかります。
おうちでは、思いついたときにお金をかけずにパパママと楽しく遊びながら数を身につけることができますよ!
3.数と一口に言ってもいろいろある
大人は数を自然に使いこなしているのですが、数といっても実は色々あります。
<数の種類>
- 音としての数(いち、に、さん、し)
- 文字としての数(1、2、3、4)
- 量感(○○←2個とわかる、牛が3頭いて3頭とわかるなど)
- 序数(1番目、2番目、3番目、4番目)
- 連続量(長さ、面積、体積、重さ、かさなど)
- 位置関係(今日明日、柔道の段、水泳教室の級など)
「おー、確かに数って色んな用途に使ってたんだなぁ」と思ってもらえましたか(笑)?
大人は自然に上記6種類を使いこなしているのですが、子どもは上記を一気に教えると混乱します。まずは、「1.音としての数、2.文字としての数、3.量感」を重点的に教えてあげます。教えるときは、1~3のうちの1つのみか2つを組み合わせるかして教えますよ!
4.幼児のうちは、数に関しては百玉そろばんがあればOK!おすすめの百玉そろばん
百玉そろばんは、0歳から小学校低学年くらいまで使えます。
0歳などの低年齢で買えば買うほど、安定してがっちりしたものを買うことをおすすめします。
<0歳から長く使える>
IKEA(イケア) MULA そろばん (40294883)
IKEAの百玉そろばんは、私が自身の幼児教室で先生用と0~2歳のお子様に遊んでもらう用として使っていました。幅35cm、奥行23cm、高さ31cmと他の百玉そろばんより大きめです。
まだ手先の発達が不十分な0歳代から触って遊ぶことができます。玉と枠が木でできていて、きちんと端まで動かしたときに「コン」と木のいい音がするのが、子どもが大好きです。
また10玉ごとに色が変わっているのが、10の単位で繰り上がるのを教えるときに感覚として理解しやすいようです。
<2歳半くらい~>
PovKeever百玉そろばん 子供 そろばん 数字 100 算数 おもちゃ 知育玩具 3 4 5歳 足し算 引き算 掛け算 割り算 教材 幼稚園 教具 赤ちゃん お誕生日 プレゼント
こちらは私が教室で生徒全員に一人一つずつ配っていたものです。
サイズはIKEAのものより一回り小さいです。
これもIKEA同様に10玉ずつ色がかわっていて、直観で10の塊が理解しやすいです。また、色が赤青黄と緑と、幼稚園受験前に覚えてほしい基本色なので、色の勉強にも使えますね!
安くていいのですが、作りの頑丈さはお値段相応な感じです。(乱暴に扱うと壊れますw)
<2歳半くらい~>
数字板がついている高付加価値型です。
数字板があることで逆に使い方が限定されてしまうところもあるのですが、限られた使い方をする分には量感と数字が結びついて便利かもしれません。
色も、10玉ずつ基本カラーでついているので、10の概念理解、色のお勉強にもいいですね!
5ずつ色が変わっている百玉そろばんの商品が多いのですが、数は10の塊で考えるのが基本だと思うので、私は10ずつ色が変わっているものを推しています。
5.百玉そろばんでの教え方(遊び方)徹底解説
百玉そろばんの数を学ぶための使い方を一気にご紹介します。
①階段にする
1~10の階段にして子どもに見せます。
目で見て楽しく覚えます!赤ちゃんも木の玉がかちゃかちゃいうのが好きでじーっと見てくれます。0歳からやってあげてもいいと思います!
<やり方>
私も知育のレッスンで必ずやっていました。
最初に「左にざっ。右にざっ。(とそろばんを斜めにして玉をよせる)じゃあ、階段作っていくよー」
指で右から左に玉を寄せながら、「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10!」と階段を作ります。
「じゃあ、もう一回一緒に数えてみようねー。1、2・・・9、10!玉が一こずつ増えてるねー」と子どもに気づきのヒントをあげたりもします。
↓
次に10のかたまりを教えます。
「10のかたまり行くよー」右側の玉を左によせながら、
「1と9で10! 2と8で10! 3と7で10!・・・」と寄せていきます。
最後に「10とあれ、ないぞ。何もないことをなんていうんだっけ?」と子どもに聞いたりしながら、「0」に概念を教えてあげます。
「10とゼロで10!10の玉が10個で、ぜんぶでひゃーく」
子どもはなかなか「0=ない」という概念が身につきづらいので、こうやってやり取りの中で教えてあげられるのはいいですよ!
この階段はできるだけ楽しく素早くやるのがコツです。
最初は子どもに見ててもらって、子どもが少し覚えてきたら一部一緒に言って、3~4歳になったら100玉そろばんを子どもに渡して自分で作ってもらってもいいですね!
これで1~10までの量のイメージもわくし、10のかたまりもわかり、10を10回たすと100になるということまでわかるのです!
私も知育レッスンでやっていましたが、色んな幼児教室で導入されているアクティビティだと思います!おうちでできるのでぜひ!
②一緒に1~10まで数える
全部の玉を右にざっと寄せた後に、一番上の段を一つずつ数えます。
普通に「数えるよー」と言ってものってこない子も、
「これ、横になんこあるのか、お母さん忘れちゃった。○○ちゃん、一緒に確かめてくれる?」みたいな言い方をするとのってくれたりしますよ!
「お指いちにしてねー、お母さんも一緒に数えるよー。いち、に、さん・・」と数えます。
「おー、10あったのが確かめられたね!!」と一緒に喜びましょう。
だんだんお子様の集中力がついてきたら、頑張って100まで数えてもいいですね!
自分で玉を動かしながら数えることで、たくさんの発見があるはずです。
「10単位で次の段にいくね。」
「全部1から始まるね」など、保護者が気づきをサポートしてあげられるとお子様の理解も深まりますね: )
③10~100まで10単位で数える
「よし、今日は一列ごとに数えてみようー!見ててくれる??」
などと言って導入して、
「10、20、30、40・・・100!」と数えていきます。
「あー、今日はいつもより数が多いから重いなぁ。動かないなぁ。よいしょっ。」
みたいな茶番(笑)を入れると、「うそだー、○○ちゃん、自分でやってみる!」などと言って興味を持ってくれたりもします。
④子どもに数をとらせる
子どもはクイズが大好き。
「クーイズクイズ」「なんのクイズ?」などの定番のリズムに合わせたり、子どもが楽しめる形で、「6をとってみてください」など数を子どもにとらせてみましょう。
頭で考えて手を動かすことで理解が深まりますよ!
レベルアップしてきたら、「25!」、「54!」など大きな数にもチャレンジしてみましょう。
大きな数に興味を持ってもらうコツなのですが、「親の年齢」で最初はチャレンジするのです。。年中以上の子だと、どの子ももれなく興味を持ってくれました。
↓以下、我が家での娘とのやりとり(笑)
「○○ちゃんは5歳でしょう?お母さん、何歳か知ってる?」
「うーん、35歳!」
「じゃあ、その数とってみて。」
(そろばんで玉をとって)「えー、こんなに多いの?!じゃあ、ばぁばは?」
「6X歳」
(そろばんで玉をとって)「え、そんなに多いの?!えぇー?!」
そろばんの玉で自分の年齢をあらわされることに複雑な気もちになりつつも、「興味を持ってくれるならいいか」と受け入れられる方にはお勧めです(笑)
⑤掛け算基礎:2ずつ、3ずつ増やしてとる
「今日はずっと3ずつたしていくよー」
「3を1回たすと?」「3!」
「3を2回たすと?」「6!」
という風にやっていきます。慣れてきたら、ちょっとずつ保護者の声がけをスピードアップするとゲーム感が出て楽しめます。
⑥足し算、引き算などをする
数が量感で把握できるようになったら、足し算「1たす2」、「3たす4」なども百玉そろばんを使ってチャレンジしてみましょう。
足し算は「たす」、引き算は「とる」というのを視覚的に見て理解することができますよー!
足し算・引き算の数が大きくなってきても、ちゃんと10まで全部玉を左に寄せてから次の列に進む、しっかり引き切ってから上の列にあがることです。
色んな列からなんとなくひいてぐちゃぐちゃにするのは、ぜったいダメです。
そうすることで、1行目は10以下、2行目は「じゅういくつ」3行目は「にじゅういくつ」と視覚と言葉をセットで覚えることができます。
6.百玉そろばんを補足する教材
①数字の表
百玉そろばんの数の並びと同じ数表を子どもの目に届くところにはっておくと、数字と量感が紐づきます。
https://happylilac.net/kazunohyo-03.pdf
https://happylilac.net/kazu-100-a4.pdf
あぁ、数って9までいくと繰り上がるんだなぁ、ということが自然にわかります。
私の家もはっていて、はっていると娘も自然と興味を持つので「これはなんていう数字でしょう?」と2歳くらいからクイズして遊んでいました。
そういしていると、数字は自然に読めるようになりましたよ!
常に目につくところにはっておくのがコツです♪
余談ですが、「ひらがな」「カタカナ」「世界地図」「日本地図」「アルファベット」なども壁にはっておく戦法で子どもは自発的に興味をもって楽しく覚えられますよ!
②積み木やままごとなど
百玉そろばんを数の遊びの基本としながら、積み木やままごと遊びでも
「りんご2個ください♪」
「赤い積み木を5個、青い積み木を3個積んでください♪」
など遊びの中で数を取り入れるとお子様の中でも、理解が深まりますよー!
7.楽しく無理なく続けましょう
お子さんによって、ことばの出るスピードも、真似っこしてくれるようになる時期もそれぞれですよね!
「あー、全然数を数えてくれないな。
"これいくつ?"って聞いても、うちの子はいつも間違えるな。
やっても意味ないのかな。」
100玉そろばんで数の遊びをしてもそんな風に思うときがあるかもしれません。
でも大丈夫です。
なぜなら、幼児教室でたくさんのお子様を見てきていますが、みんな最初はそんな感じだからです(笑)
でも1か月・3か月・半年・一年と積み上げていくうちに、急に
「ママ、プチトマト2個ちょうだい」などお話し始めてくれます。
お子様の中では確実に積みあがっているのです。
お子様が飽きたらやめたらいいし、気乗りのしないときはやらなくても大丈夫です。
でも少しずつ積み上げていくことが、お子様の未来を作っていきます。
焦らずゆったりと構えて、子育ても知育も楽しんでいきましょう!
ではでは~!
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