くろこの生き様

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会社経営7年目ママの考えてたどりついた生活・仕事・子育て全部

コロナ後にファミリーはどこに住むべきか?教育環境が充実したプチ郊外移住のすすめ。

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こんにちは!くろこ(井上愛美)です。

私は未来について想像することが好きです。

私は不動産の専門家ではないですが、「どこに住むか?」は万人にとっての大きな検討事項ですよね。特に、これから人口減少に入る日本で「家を買っていいのか。」、「どこに住むのが正解か」は皆が悩むことではないでしょうか。

私も、娘が来年小学生になるので今までの引っ越し族をやめてしばらく定住したいと思い、ファミリーはどこに定住するべきか大まじめに考えました。

もちろん未来は不確定なものだし、私の考えが結果的に不正解かもしれませんが、データもたくさん使ってかなり考えましたので、よければ参考にしてみてください。

 

私の結論は、「教育環境が充実したプチ郊外」です。

プチ郊外の定義は、東京・渋谷・新宿、関西だと大阪、中部だと名古屋などの主要な駅から電車で20-30分で行ける駅かつ駅徒歩15分以内の場所です。 

都内でも都心から離れたエリアは、プチ郊外としています。(このブログ内のくろこ的定義では)

 

今回の記事は賃貸/購入・マンション/戸建て論争ではなく、住む街選びの話です。

まずは街選びのときに今までもこれからも考えるべきこと、そのあとにこれから先の未来で予測される変化を書きました。

 

同じことで悩んでいる方の参考になると嬉しいです。

1.新時代キーワードは3つ

長くどこに住むのかを考えるにあたって、これからの日本の経済や働き方について考えることは重要です。

私の思うキーワードは、セミ・リモートワークの普及、超少子高齢化格差社会です。

ではいってみましょう、レッツゴー!

1-1.セミ・リモートワークの普及

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今回、コロナの件でリモートワークをされていたかたも多いのではないでしょうか。

さてさて、今後もフルリモートワークは定着するのでしょうか。

 

私の考えはノーです。

なぜなら、後輩の育成・教育/営業(特に新規)/事業創造(ディスカッション)/teamとしての一体感の育成は、リアルな場でしかできないことが多いからです。

また、フル在宅で、最新の技術やビジネスに自分の意思でキャッチアップして成果を数年にわたって出し続けられる偉人がどれくらいいるのかという話です。

今時点で業績が下がってない会社は、それはコロナ発生前の仕込みの成果なはずなので、今時点で「フルリモートでも業績が落ちてないからオフィス解約しよう」と判断するのは時期早尚な気がします。

書類だって保管しないといけない。自社の理念を空間で打ち出した、採用・営業の場だって必要です。

 

ただし、リモートワークは個人の生活にとっては便利だし移動時間がないのはありがたいですよね。

 

私はオフィスは規模を縮小して残り、「作業やちょっとした確認打合せは在宅」、オフィスは象徴およびコミュニケーションの場となり、上記に記載した業務はオフィスとなっていくのではないかと思っています。

 

なので、生活スタイルとしては、週1~3回は出勤、あとは在宅になる方が増えるのではとふんでいます。これを私はセミ・リモートワークと名付けてみました。

出勤は週1~3回だから通勤時間の多少の増加は許容できる、かつ、家族で過ごす時間や自宅で働く環境を整えたいという方が増えるのではないでしょうか。

とすると、住む街を選ぶにあたっては、住んでいる街自体を居心地よく感じるか、好きかがより大事になってきますね。

 

1-2.超少子高齢化(縮小社会)

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これから日本人が真剣に向き合っていかないといけないのは、人口減少・超少子高齢化です。

 

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出所 : 

第1章 第1節 1 (2)将来推計人口でみる50年後の日本|平成24年版高齢社会白書(全体版) - 内閣府

人口は40年後には、8600万人に。そのうち40%が65歳以上。(私はもしっかり40%の中にいますがw)

 

人口が減っているのに人が全国にまばらに散っている状態は行政効率が悪いので、消滅都市が出てくるでしょう。(少し前に豊島区が指定されて話題になりました)

 

また、同じ街の中でも駅から遠い場所は市街化調整区域(少し乱暴な説明ですが、お店や住宅などを積極的に作ってはいけない、田舎のままにしておくエリアのことです。住宅や事業用の建築物を開発・建築するためには、個別に審査をうけて許可を得る必要があります。)を広げて、できるだけ主要機能を集めてそこに人を移動させようとする施策を行政がとる可能性もあると思います。

市街化調整区域は、行政が指定できます。そこに指定されてしまうと、上下水道系のインフラや公園・学校などの整備は優先順位が下がります。また土地を取得しても、売却が困難になる可能性もあります。

 

今、「わーい、フルリモートだ!土地の安いいなかに行こう!」と考えている方は、もし長く住むつもりだと「本当にフルリモートワークになるか。その土地の将来性は大丈夫か?」の2点をしっかり考えなおすことをおすすめします。

 

私は、人口減少とはつまり、一部のエリアのみに人口が集まり、他は衰退するということだと思います。都市単位、さらにいうと駅単位で街の勝ち負けがはっきりつく未来です。

 

少子高齢化もしかり。子どもの教育環境を全国まんべんなく整えることは不可能です。また、今、保育・教育環境が整っていない街が、少子化の時代にそこに思い切った投資をしてこれから整える可能性も低いでしょう。

1-3.格差社会

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今も格差社会と言われていますが、この格差はまだまだ広がるというのが私の予想です。辛らつですみません。でも、子を持つ親として現実を見つめることは重要だと思っています。

 

一億総中流社会は、「自分で何かをうみだす人」と「いわれたことをこなす人」の差だったのが、インターネットや数々の便利ツールのおかげで「自分で生み出したものを世界中に拡散できる」時代になりました。

一方で、「いわれたことをこなす人」は、世界中の労働者と競争をしなければいけなくなりました。

 

「自分で何かを生み出すことができる」人、あるいはその伸びている業界の一員になるには、頭の使い方を学ばなければいけません。そして、「何かを生み出して拡散できる」職業を人生の選択肢に持たなければいけません。

 

一に教育、二に環境。

SaaS企業・IT企業の多くは都市部にあるため、都市近郊のほうがそういった職業を身近に感じやすい。また、教育環境も充実しています。

そして、「自分で何かを生み出し、それを拡散する」ことができている人は教育の重要性をわかっているので、教育がしっかりできる場所に集まると思います。

私はもともとプリスクールの経営者でしたが、教育に価値を感じてそこにお金を払ってくれる人の多いところに出店しました。所得が高く教育の価値がわかる人が多いところに、よい教育サービスは集まるのです。

 

つまり、私は、これからの社会で活躍する子を育てるには都市近郊のほうがいいのではと思っています。

 

2.ファミリー向け住む場所を決める基本キーワード

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子育てファミリーが家を探すときに考えるべき基本キーワードは5つ、コスパ・利便性・教育・治安・ハザードです。まず引っ越し先候補地のこの5つの状況をリストに書き出しましょう。

2-1.コスパ

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コスパとは住む地域によって異なる、①住宅関連費・②物価・③教育費・④税金・⑤交通費(電車・タクシー)のことを指しています。

子育てはとにかくお金がかかります。地域によって異なる出費は、低い方がいいに決まっています。

 

住宅関連費・物価・教育費は、基本的に郊外・田舎のほうが安い。ただし、あまりに人口が少ない町や離島だと物価は上がることもあります。

 

税金(住民税)は、基本的にどこも同じです。一方で、行政から受けられるサービスが全く異なります。待機児童率、小学校の設備、子育て支援センターはピカピカ・ボロボロどちらか、公園の数・手入れの頻度、家の購入など個人の大きな出費に対する助成金額まで全く異なります。

法人税をがっつりおさめてくれている企業や富裕層が多く住むエリアだと行政サービスが充実、年金暮らしの人ばかりだと行政サービスは質素になります。ただし、地方のほうが、Uターン・Iターンなどへの支援金は充実していると思います。

子ども医療費は、東京都は基本無料だと思うのですが、神奈川県だと無料には年収制限があります。医療費に関する制度は地域によって異なります。

 

交通費は、電車は都心の方が安い。なぜかというと、利用者が多くたくさんの分母で割れるからです。タクシーは短距離だと東京、長距離だと郊外・田舎に軍配があがります。

 

この①~⑤の費用の中で住む場所によって大きく異なり家計支出を直撃するのは住宅関連費、住み心地に影響しそうなのは行政サービスではないでしょうか。

つまり、コスパだけでいうと「住宅関連費用が安くて行政サービスがいい場所が推し」ということになります。

 

ちなみに東京23区の2020年時点の新築マンションの平均価格は8,253万(66.24㎡)、お隣神奈川県横浜市の新築マンション平均価格は5752万(66.24㎡)。東京23区のマンションの価格は横浜市の約1.51倍です。

 

<東京23区新築マンションの平均価格と販売戸数>

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https://www.manen.jp/market/13/01/0/


<神奈川県横浜市新築マンションの平均価格と販売戸数>

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https://www.manen.jp/market/14/01/0/


横浜と東京23区は電車で20-30分くらいにも関わらず、東京23区だけすごい勢いで価格があがっていることがわかります。

 

都内で家賃が高くて狭い家に住んでいる方(最近までの私。。)

ぜひ一度横浜・川崎・千葉・川口市あたりで検索してみてほしいです。

スペックのいい家が圧倒的に安くて最初「バグか?!」と思うくらい違いますから。都内(23区)を出るだけで全然違うんです。

2-2.利便性

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利便性とは、大人にとっては通勤の利便性でした。通勤の利便性とは、いわばお給料・チャンスへの投資です。「会社の近くに住めばその分しっかり働けて(あるいは余った時間で副業ができて)稼ぐことができる。また転職する時も会社数=チャンスが多い」と思うから、これだけ東京23区の居住費が圧倒的に高くても人は住んでいたのです。

 

一方、子育てにとっての利便性とは、近隣に教育環境(保育園・幼稚園・学校・習い事)・クリニック・公園・スーパー・ユニクロ/無印が徒歩圏(車利用の場合は車ですぐ)にあるかなどでしょうか。

 

あと人の入れ替わりのないエリアは、東京では考えられないくらい排他的になこともあるので、適度に再開発がされて人の入れ替わりのある(できればゆるやかにでも人口が増え続けている)エリアが住み心地はいい気がします。

2-3.教育

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教育とは、住む場所によって機会が変わることの極みですよね。

オンライン教育が広まってきたとはいえ、教育は基本的には学校と習い事に通うことによって行われます。また、教育は親から子どもにあげることのできる一番大きなプレゼントなので、先々のことを考えて良い教育を受けられる環境に住むことは大事ですよね。

2-3-1.よい公立小学校とは

公立の小学校の良し悪しは、先生は入れ替わるので生徒の質によってほぼ決まるといわれています(あと多少施設)。

身もふたもないですが、生徒の質とはつまり、生徒が勉強に打ち込むかどうか=中学受験をする生徒の割合が高いか=保護者の世帯年収が高いか になります。(私が話を聞いた不動産屋が言っていました)

不動産屋いわく、世帯年収が高い家庭は人気の駅の駅近に住むので、人気駅の駅近の小学校は学区がいいといわれることが多いそうです。

ただし、学区のよい小学校に入ると大多数が中学受験をするので、中学がいいかというと別の話だそうです。

 

2-3-2.私立・国立に進む場合も視野に入れて

最初は「公立小学校・中学校に入れよう!」と思っていても、考えが変わって私立または国立の小学校・中学校に進みたくなったときに選択肢がないと悲しいですよね。

実はいいといわれている私立の小学校・中学校は、横浜・川崎・千葉の郊外の方が土地が安いためか都心よりも選択肢が多くあったり、環境が充実していたりすることもあります。

2-4.治安

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小学生になると子どもが親から離れて一人で学校や習い事に行くようになります。

その時に「変な人がいない」・「人の目がある」エリアだというのは、大事ですよね。

 

「変な人がいない」ためには「きちんと稼いでいる人しか住めない・来ないエリアである」

「人の目がある」というのは「防犯への意識が高い。細い道が少ない。人通りが多い(人口が多い)」ということだと思っています。

2-5.ハザード

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気候変動が進んでいる今、毎年のように10年に一度といわれるような災害が起こっている気がしますね。。ハザードは気にした方がいいですよね。

特に購入で家探しをしている方は、下記をしっかりチェックしましょう。

下記は家の構造というより、エリアの話です。基本的には、「○○市XX区 洪水 ハザードマップ」と検索すると、ハザードの危険性のあるエリアが出てきます。

  • 洪水 :堤防決壊、洪水氾濫等発生時の浸水するおそれのある区域
  • 内水 :下水道の雨水排水能力を超える降雨により、雨を河川などの公共の水域に放流できない場合に発生する浸水する可能性のある区域(武蔵小杉で起きてたやつですね)
  • 土砂崩れ :梅雨時期の集中豪雨や台風に伴う豪雨などにより、土砂災害が発生した場合に被害がおよぶおそれのある区域
  • 津波・海面上昇 :津波で浸水するおそれのある区域。今後海面上昇で浸水する可能性のある区域。

 

3.まとめと教育環境充実のプチ郊外に住んでみての感想

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私は、この記事であげた5つの要素を満たすプチ郊外にしばらく住むことを決意しました。

 

<私の住む街検討チェックリスト>

コスパ → 郊外圧勝。渋谷から特急で20分のると、感覚では住居費が2割以上下がります。
②利便性 → 駅前で子育てと買い物のすべてが事足りる場所がベスト。たまに出社するので都心までも電車で30分以内がいいですね。
③教育 → 選択肢が充実している場所。
④治安 → 細い道少ない。(都心には劣りますが)平均所得高めエリア。
⑤ハザード → チェック済

 

 実は、私は昨年にすでに世田谷区から神奈川県の東急沿線で特急が止まる駅に引っ越し(プチ郊外)ています。家賃ほぼ変わらず家がきれいで広くなって、駅前の利便性もあがり、教育の選択肢も多くて満足しています。

ただ、娘が小学生になるにあたってこの街でいいのか再検討して、今の街にしばらく住み続けることにしました。

 

今後、同じエリア内で住宅費を下げにかかる予定です。

またご要望があれば記事にしますが、色々検討と交渉を重ねた結果、東京だとありえない価格で充実した環境に住むことができそうです。

私は自営業なので月によって収入変動があります。なので、固定費が下がると心安らかに仕事ができますし、子どもの教育にかける費用も増やすことができます。

 

教育環境の充実したプチ郊外のすすめ、いかがでしたでしょうか?

私がみんなに近くに来てほしい&元教育者としてのポジショントークも入ってたかもですが、皆さんの今後の住む街選びのひとつのヒントになると嬉しいです!

 

ではでは!