もうぶれない!"未来を予測"し"生き方の軸を決める"のに役立つ本7選と考え方
こんにちは~!
梅雨で天気がぱっとしないときには、傘をさして外に出るのはなく、自宅で自身の生き方について深い思索を巡らせてみるのはどうでしょうか? (唐突w!)
今日は生き方をみつめるのにおすすめの本7選をご紹介します!
1.生き方の軸(人生の羅針盤)定まってますか?
唐突ですが、皆さまはこんな風に生きていきたい!という生き方の軸はありますか?
私は、「健康でリラックスした状態で、次世代に希望ある社会を残す仕事をする」という軸で、住環境や仕事を選んでいます。
↓こんな感じで考えて行動しているので、満足していますよ!
- 住環境→私は人が多すぎるより緑が多い静かなエリアのほうがリラックスできるので、郊外に住む。
- 仕事→部下や従業員をたくさん雇用することで心身を壊した過去があるので、今は「一人会社の経営者」になる。
↓私は、以前は20名ほどの従業員を抱えて保育園を経営していましたが、会社を売却しました。
生き方の軸が定まっていると、人生で色んな選択をするときにぶれないから常に安定した自分を保っていられます。
「転職したいけど、やりたいことは特にない。」
「これから人生がどうなっていくのか不安だ。」
という方ほど、生き方の軸(人生の羅針盤)をしっかり定めるといいと思います!
↓両学長もまずは「人生の羅針盤」を作れ!と言っています。
こちらの「価値観マップ」の作り方は具体的にしっかり書かれているので、ぜひ取り組みましょう!
2.いきなりは決められないから「未来の理想的な生き方」をインプットすべし
「どういう風に生きたいか?」と言われても、「そんなのわからないよ」となりますよね。
人は見たもの・知っているものしか考えられないからです。
しかも、今は激動の時代です。20年、30年後どうなっているかなんて「わかるかー」って感じなのに軸って。。とそこのあなた、思いましたね(笑)
だから、本を読んで考えるのです!!
私はYouTubeなども見ますが、やはり知識の凝縮具合は本にはかなわないのではないかと思います。
さぁ、みんなで本を読みましょう!
3.生き方の軸を決めるのに役立つ本7選
私が保育園を売却後数か月のモラトリアム期間に、「健康でリラックスした状態で、次世代に希望ある社会を残す仕事をする」という私の生き方の軸を決める前に読んだ本をご紹介します。
人によって大事にするものは違って当然ですが、来るべき未来について向き合うことは大事なのではないかなと思っています。
1. LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略
LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略
これは名著中の名著です。めちゃめちゃ長いですが、21世紀を生きる者は全員読むべしです。人生100年時代の生き方の指南書です。
ざっくりいうとこんな感じです。
- 60才で引退すると老後人生が長くなってしまうので長く働くべし。
- ただし、淡々と働くのは面白くないし、年をとると通用しないので自分が楽しめることに注力すべし。
- そのためには自己への投資が大切。
また、長く楽しい人生を生きるたまには、仕事、家庭、結婚、友人、お金、余暇などライフスタイルのバランスも大事だと書いてあります。
読むのと読まないので、世界の見え方が変わるので、ぜひ読んでくださいね!
繰り返しますが、めちゃめちゃ長いです。が、全ページ読む価値ありです。
2. ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>
ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>
これは今まさに私たちの身に起きていることが書かれています。
未来を変える五つの要因①テクノロジーの進化 ②グローバル化の進展 ③人口構造の変化と長寿化、、、から主体的に動けない人には孤独と貧困が訪れます。
一方で、主体的に動ける人にとっては、ミニ・起業家の活躍、コ・クリエーションなど新しい価値を生み出しながら充実した日々を過ごすことができる。。
「今の働き方・仕事で大丈夫?」と思うひとはぜひ読んでくださいね!
3. あした死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問 名言セラピー
あした死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問 名言セラピー
このタイトルの通り、死を意識して明日からの毎日を漠然ではなく意味をもって生きていくための本です。
27個の質問に向き合います。
読むための本というより、読みながら考える本です。
4. ぼくたちは習慣で、できている。
文献から丁寧にエビデンスをとって、習慣とは何なのか。私たちはどうすればいいのか解説してくれている本。
「私たちは繰り返し行っていることの結果である。
だから、あらゆる偉業が行為でなく習慣によって成し遂げられる - アリストテレス」
5. 生き方
カリスマ経営者の稲盛和夫さんが著した100万部を突破した不朽のロングミリオンセラー。
第1章 思いを実現させる
第2章 原理原則から考える
第3章 心を磨き、高める
第4章 利他の心で生きる
第5章 宇宙の流れと調和する
この本を読んでから、「この物事の原理原則とは?」を考える癖がつきました。
6. 嫌われる勇気
人目ばかり気にしていた私の考え方を根本から変えた本。
「人は変われる」「トラウマは存在しない」「人生は他者との競争ではない」「人の期待を満たすために生きてはいけない」「叱ってはいけない、ほめてもいけない」
生きづらさを感じている人全員に読んでほしい本。
7. 1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました
皆さん、お金に困らない生活がしたいですよね?!
私の軸に入っている「健康でリラックス」を実現するためにも、金銭のゆとりは必要です。
この本では、アメリカのミリオネアへのアンケートを基にお金持ちになるのに必要な要素を探っています。投資のやり方などは書いておらず、「正直に努力すること」の大切さが書かれています。
また、お金を貯めるには支出を減らすことの重要性も書かれています。旅行もバカンスだけのためにはいきません。お金持ちの生活は質素なのです。
私のライフスタイルは、この本から大きな影響を受けています。
4 .生き方の軸(価値観マップ)を作って自分色の人生を
人生、限られた時間をどのように生きるかは自分次第。
自分の価値観マップを作っておけば、生き方が他の人たちと違ってもぶれることなく生きていけます。
かくゆう私も、大学時代の友人はほとんど商社・メーカーなどの大手企業でエリート街道を爆走しています。
その中で、コンサル→ ネット事業→保育園経営→一人会社経営、結婚も2回目だし、いわゆる一般的な人生ではありません。
でも他の人と比較することなく、自分の人生に満足しながら生きています。
皆さまが本との出会いで気づきがあり、人生に素敵な影響があるといいなと思います。
ではでは~!
今週のお題「傘」
自己紹介↓↓
在宅ワークでも時代に取り残されない!ためにやるべきこと4選
こんにちは~!
在宅でずっとお仕事をしている方、「このままだと世間から取り残されてしまうのではないか?」と悩んだりしませんか?
かくいう私は、家からほぼ出ない系の在宅フリーランス(個人事業主)です。
会社に所属していないので、仕事も情報収集も自分次第です。
フリーランス(個人事業主)の仕事内容は、今はコンサルティングが主ですが、文章・投資も柱にしたいと頑張っているところです。
在宅で一人で仕事できるのは最高ですが、ちょっと油断すると、あっという間に"今週のお題「外のことがわからない」"理屈だけのコンサルタント・物書き・投資家の出来上がりです(笑)
でも私は90歳までこのスタイルで現役を貫くことが目標の一つなので、私が自分自身の市場価値を下げない(むしろ上げる!)ために、心がけていることを書きました。
在宅で頑張っていて色々工夫している方、ぜひ情報交換しましょう!そして、お互い頑張りましょう~!
では私がやっていることを書きますね!!
<私が心がけていること>
1.受託の仕事をする
時代にキャッチアップ(むしろリード)するために一番やった方がいいことは、高いスキル・情報が必要になる「仕事をする」ことだと思います。
できれば大企業のプロジェクトのプロマネなどできると、井の中の蛙になりかけている自分を省みたるいい機会になります。
また、否が応でも最先端の技術や仕事のやり方を学び使うことになります。
自分の事業だけでもなく、時代を知る上で受託の仕事をするというのはずっとフリーランスを続けていく覚悟の人には必要なことだと思います。
逆説的に言えば、個人で受託をできるだけのスキルがないうちはフリーランスとしての独立は難しいということかもしれません。
私の場合は、受託のお仕事はコンサル時代のネットワークからいただくことが多いですが、それだけだと稼働が安定しないのでマッチングサイトを使うこともあります。
エンジニアやコンサルタントは、こういったマッチングサイトが色々ありますよね!
<エンジニア>
<コンサルタント>
↑こちらは私もお世話になっています!
2.勉強する
会社員には会社が準備してくれた研修がありますが、フリーランス(個人事業主)は自分で勉強するしかありません。
独立しているということは、企業や個人に提案する立場だと思います。しっかり勉強して、長く重宝される立場になりましょうね!
勉強するのに高額な教材は必要ありません。本屋さんで売っている本と上場企業の決算レポート、YouTube、アプリなどで十分なのではないかなと思います。
私が勉強した方がいいと思うことはこちら↓↓
- 仕事のスキル
(私の場合は、コンサルティングのスキル系・クライアントの業界知識) - 投資・お金・節税
- 情報発信
- 時代読み
(未来の働き方・家族の在り方・社会の人口構造・重宝される技術など) - 英語
私がどうやって勉強しているかは、長くなりそうなので、また別記事にしますね!!
私は本はだいたい2日に1冊くらい読んでいます。
昨日、コロナで閉まってた本屋が開いて嬉しかったのもあって、本を10冊以上購入しました。
じゃじゃん。
本は、著者の人生経験・スキルが詰まっているのに1500円くらいという最高にコスパがいい投資だと思います。
3.話題のサービスは公私ともにすぐ使う
話題のサービスは、どんどん使います。
すぐに入ってやめることもありますが、まずは「知りたい」という意味でも使ってみます。
デスク周りでも、パソコン・モニター・椅子・デスクなど話題のものに投資していますし、NetflixやAmazonPrimeで話題の番組があればとりあえず見ます(1回見てやめることが大半ですが。。)。
ネット系サービスも同じです。
また、私は保育園を経営していたことがあるので教育・保育系のコンサルティングが多いです。そちらに応える意味でも(?!)話題の教育サービスはとりあえず試します。
特にコンサルタントは、よい消費者でないとアドバイスができなくなってきています。
使って体験した経験は、ネット上のレビューを読んでいるのより圧倒的な宝になります。
しっかり働き、その間にしっかり遊ぶ。価値あるフリーランス(自営業)になるために、とても大事なことだと思います!
4.オンラインサロン・Twitterなどのネットワークに加入する
私は交友関係もアップデートし続けた方がいいと思っています。
大学の友人、新卒のコンサルの友人、保育園を経営していた時のスタッフ。。みんなとても大事な仲間です。
ただ、自分の仕事や環境が変わったら、同じ業界や環境で頑張る仲間がいると心強いですよね。特に私と同じように在宅で仕事している方は、たまに孤独に負けそうになるので同じ環境の仲間は大事だと思います!
そういう時に、オンラインサロン・Twitterで活動してみるのもいいと思います。私は3つのオンラインサロンに入りました。
オンラインとTwitterで共通しているのは、ROM専(読んでるだけ)の人が多いです。
ただし、ネットワークを作れる人は積極的に発信したり、サロンの運営などに貢献している人だけです。
オンラインサロンでは、プレゼンや発表に積極的に参加して自分の知識や考え方を共有するのがよいです。そういう振る舞いが信頼を得るきっかけになって横のつながりができてきますよー!
Twitterでもオンラインサロンでも、Giveし続けていると少しずつつながりが出てくるなぁというのが始めてみての印象です。
在宅ワークの方は、"今週のお題「外のことがわからない」"にならないために、お互い頑張りましょうー!!
↓私が理想としている働き方はこちら
↓私の自己紹介はこちら
廃業を決める前に読んでほしい、事業を上場企業に譲渡(M&A)したときに私がやったこと全部
1.記事の目的
こんにちは、くろこ(井上愛美)です。
今、このコロナ渦の中で先が見えずに中小の店舗の清算・破産が増えている(あるいは今後増えそうだ)という話を聞きます。
それももちろん一つの選択肢ですが、他の選択肢も提示するためにこの記事を書きました。
私は元店舗系事業の起業家で、会社が自分ひとりの経営体制で立ち行かなくなった時に上場企業に事業を買い取ってもらい救われた者です。
↓参考までに私が事業譲渡したときの記事
せっかく勇気を出して立ち上げて、一所懸命やってきてお客様もいるのだから、廃業以外の選択肢があるかもしれません。
事業譲渡をすれば、事業はそのまま引き継がれ、従業員の雇用も確保され、株式の譲渡益も手にすることができるかもしれません。(譲渡時に取り決める条件によります)
現状、M&Aマーケットが活発ではないことは聞いています。でも不況でも儲かっている会社はあり、そういった会社は次の一手を打たなければいけない。その一手に自社に事業が役立つかもしれない。自分ではできなかったことを実現してくれるかもしれない。
コロナになる前の話ですが、私の知人は、海外でやっている赤字の飲食店を譲渡プラットフォームにのせたら何十件も問い合わせがきたといっていました。
私自身もとある事業者の買収を検討していた時期があり、仲介の方に聞いたら問い合わせは何十件も来ているといっていました。なので、今までお客様に愛されてきた事業者は、どんな事業でもチャンスはゼロではないのではないかと私は思っています。
私が検討~契約までやったことを全部書きます。今後のことを検討されている方の選択肢を増やすための少しでもお役に立てると嬉しいです。
事業譲渡は、感情がゆさぶられる仕事ですが、それはまた別の機会に、、
今回はシンプルにタスクとしてやったことを書きました。あくまで私のやり方なので、売上規模・事業・経営者の考え方によって実際は異なると思いますが、参考として読んでいってください。(長いです)
2.事業譲渡(M&A)でやったこと
私自身の事業譲渡は、5月頭に検討と問い合わせをはじめて9月の末に完了、約5か月のプロジェクトでした。
①譲渡の目的を整理して、事業譲渡をすると決める
私は事業譲渡と結婚はよく似ていると思っています。
どんな人と結婚して、どういう家庭(会社)を築き、自分はどんな状態になっていたいのかを考えておくのが事業譲渡を成功させるコツだと思います。
また、買収先の企業も、できる限り元経営者の希望に沿った形での買収を考えてくれるので何度も確認してくれます。
私も「課題」と「譲渡後になっておきたい姿」を両方書き出して考えました。
「分不相応な。。」とか恐縮せずに、自分の思いをしっかり言語化しておくことが重要だと思います。
②情報収集をする
情報収集の目的は、収集した情報をもとに譲渡までの戦略をたてることです。
今まで大事に育ててきた会社をできるだけいい状況で引き継ぐために、事業譲渡プロジェクトのたずなは経営者がしっかり握って、自分でスケジュールをひいて、細かいタスクはWBSに落とせるくらいになっておかないといけないと思います。
通常の業務と平行して進めないといけないし、従業員にも相談できないし、経営者はしんどいですがここは踏ん張りどころです。頑張りましょう。
<収集する情報>
- 事業売却の現状のマーケット(売りやすい・売りにくい。どの業界の売り買いが盛んかなど)
- 専門家と話せるレベルの財務・法務知識(自分で完璧にできる必要はない)
- 売却想定価格
- どのような条件であれば、売却が受け入れられやすいか
- 事業譲渡の流れとそのほか気になること全部
<情報収集源>
<情報収集の方法>
1.本を読む
本当は5冊くらい読んで知識をつけるのがいいと思うのですが、私が読んだのはこの2冊です。譲渡を急いでいたのと、本業・子育てと時間がなかったので、読む本は絞りました。余談ですが、私は本はKindleで買って、子どもを寝かしつけながらiPhoneで読むことが多いです。
本を読む目的は、事業譲渡の流れやよく起きる課題と専門家と話はできる程度の法律・財務に関する知識をつけるためでした。
結果的にこの2冊を読んだことは、専門家と話す前提・交渉の段でもとても役立ちました。ぜひ読んでいただきたいです。
1.まんがでわかるオーナー社長のM&A
漫画なのでさらっと読めますが、中身はこく、しっかりと知識がつきます。実際に体験した私から見ても、 中小企業のM&Aの流れを知るのにいい一冊だと思います。
2.損をしない会社売却の教科書
M&Aの進め方に必要な知識があますことなく記載されています。この本を読むと、周りの意見に振り回されず自分の意見を言えるようになると思います。
2.知人で事業譲渡をやったことがある人がいれば聞く
もしご自身の知人で事業譲渡の経験者がいれば、業界問わず話を聞いてみてください。自社をいかにスムーズに新体制に移行するか、どのように相手を見つけたかなどは、経営者のみが知っていることです。
M&Aを経験した経営者が書いた本は、私の見た範囲だとないので、生で聞ける話の価値はとても高いと思います。
3.M&Aのプラットフォームで同業他社の譲渡の状況を見る
私は買い手企業に売り込みましたが、プラットフォームに掲載して買い手側から問い合わせを待つ方法もあります。どちらにせよ、他の会社が何をセールスポイントにして、どの程度の価格で売り込んでいるのかを知ることは重要です。
たくさんのサイトがありますが、動向を伺うのが目的なので登録案件数が多くないと意味がありません。私が会員登録をして案件を見ていたのは、ビズリーチ・サクシードとBatonz、TRANBIなどです。
<ビズリーチ・サクシード>
譲渡オーナー様は完全無料|事業承継M&Aプラットフォーム【ビズリーチ・サクシード】
<Batonz>
<TRANBI>
Batonzは中小・零細企業向けで安価で専門家のサポートがつくみたいなので、問い合わせてみて信頼できると感じたならば売却まで総合して依頼してもいいのかもしれません。
ちなみに売却価格の計算方法について、いくつかの手法があると思いますが、私が交渉した複数社はすべてDCF法で計算していました。そこから、交渉はできる場合もあるとは思いますが、特に大手企業ほど交渉の余地がない印象を私は受けました。
↓DCF法の計算方法の詳細はこちら
4.M&Aコンサル複数社に問い合わせる
プラットフォームは持たずにM&Aコンサルとして活動している方もいます。いわゆるM&A仲介会社です。大手から中小までたくさんのM&A仲介会社があります。
実際に、日々会社の売り買いにかかわるコンサルの方に自社の状況をお伝えして、売却に関する手ごたえを聞くのはとても勉強になります。
M&Aコンサルも必ず複数社に問い合わせましょう。ただし、周りの人には情報が漏れないように最大限気を使いましょう。
私は、大手・業界特化・地域密着系の3社と最近事業承継コンサルティング会社を立ち上げた知人の4社に問い合わせました。
<私がお願いした会社>
私が最終的にお願いしたM&Aコンサルティング会社は、事業承継通信社様です。
元から代表の方を存じ上げていたこともあったのですが、他社と比較したうえで私にはここしかないと思い依頼しました。
オーナーにとって自分の会社は子どもというか命。。だと思いますが、最初から最後まで私の思いを聞き、私が実現したかった未来のために寄り添い奔走してくださりました。
元リクルート営業の方が経営陣にいらっしゃるのですが、買い手である上場企業の検討の土壌に私の小さな会社がのったのは、彼らの営業力あってこそだったと思っています。
この記事をアップするにあたっても代表の方に相談したのですが、まだ不確定な状態でも私経由で無料で相談にのっていただけるとのことでした。
事業承継通信社様の無料相談にご興味のある方は、こちらのお問い合わせフォームからお問い合わせください。私からすぐにお繋ぎします。
(事業承継通信者様は、料金も他社と比較しても良心的だと思います。)
<大手>
M&Aコンサルティング大手だとこのあたりの会社様も、無料で経営者の相談にのってくれます。まずは話を聞いてみてもいいかもしれません。
ただ、大手の会社は大きなディール中心なので中小企業だとフィーが高額で割に合わない可能性があります。無料相談はいいですが、最低のフィーと担当者のレベルはきちんと確認しましょう。
大手だとこちらも有名で無料相談にのってくれます。
東証一部上場の信頼とM&A仲介実績 M&Aキャピタルパートナーズ
また、株式会社みどり財務コンサルタンツは税務などお金周りに強いです。
<地域密着・業界特化>
私は保育園を経営していたので、Google検索で「保育園 事業譲渡」、「世田谷 保育園 事業譲渡」などで検索して問い合わせました。
こちらは大手より中小規模のM&Aコンサルになり、料金は大手より下がると思います。
ただ、コンサル全職種によりますが、人によって力量の差が大きいので相談しながらしっかり人と実力・実績を見極めましょう。
M&Aコンサルの人とやることは、現場の視察、決算資料の提出、現状課題や譲渡にあたっての希望の共有などです。M&Aコンサルの方が出入りするところを従業員に見られては困るので、私は店舗がしまっている早朝か夜に来てもらっていました。
正直、コンサルの方によって売却に対する意見は分かれることもあります。
意見は色々あるからこそありがたいのです。経営者は意見を聞いた上でどうやったら成功できるか戦略を練っていきましょう。
私は何名かの方に、「譲渡は、たぶん時間がかかるか無理」と言われました。理由は、店舗数が一店舗(レバレッジがきかない)であることと、営業やカリキュラム・運営が社長(私)に依存していることです。
私はこう考えました。
「1店舗なので価格が抑えられるうえに、オリジナルのカリキュラムがあるので考えようによってはいいのではないか。運営については、スタッフのみで運営できるように体制移行中で、人の頭数さえいれば新体制でも大丈夫なはずだ。」
また一店舗ですが、富裕層の多く住むエリア、駅近で視認性も高く広い、近隣で他に類似の店舗物件があまり出てこないことを考えると「出店したくてもできていない同業他社も多いのではないか」と仮説を立てました。なので当時検証はできていませんでしたが勝算はあるように思いました。
コンサルを一社に決めるのはまだです。
まずはしっかり情報収集して進め方を練りましょう。
進め方を練るというのは、売却の目的を考えなおし、自社の魅力を再考し、売り込み用の資料を作るということです。また、売却希望額についても考えます。
ただ、M&Aコンサルの方にこの記事のレビューを依頼したところ、
「あみさん(くろこ)は元コンサルなので売り込み用資料作りなどに慣れていますが、それは特殊です。ここからヒアリングしてオーナーを代弁して資料を作っていくのもM&Aコンサルの大事な役割ですよ」
と教えていただきました!
なので、ここからM&Aコンサルの方に依頼してもいいのかもしれません。依頼の仕方は「④M&Aコンサルに依頼する」 に記載したので、そちらご確認ください。
③候補リストを作り、自分で売り込んでみる
自分が今まで大切に育ててきた会社、誰に引き継いでもいい人なんていないと思います。できれば、「この人(会社)ならお願いしたい」という人にお願いできるのが一番いいですよね。
私は、譲渡後になっていてほしい姿とともに、引継ぎ企業の条件をリストにしていました。
そして、引継ぎ企業の条件リストに合致している先輩の会社2社に「事業譲渡を考えており引き継いでいただけないか」と連絡をしました。
知らない人ではなく憧れている方に、「できればこの人たちに自分が命をかけて作ってきた会社は引き継ぎたい」と心から思いました。
問い合わせたうちの1社には前向きに話を進めたいと言っていただき、お話を進めることになりました。
なので、自分から知人に「会社を買ってください」というなんて。。という方もいらっしゃる方もいるかもしれませんが、チャンスはゼロではないし、ニーズがあえば双方にとっていい話になるはずなのでやってみる価値はあります。
「②-4.M&Aコンサル複数社に問い合わせる」ですでにM&Aコンサルと契約した方も平行してご自身で買い手候補にあたってみることをオススメします。
その理由は次の章でご説明しますね!
④M&Aコンサルに依頼する
上記の通り、自身で買い手候補企業に問い合わせて、必要書類を全部渡して、現場も見てもらい、条件面の希望を伝える段階(従業員の雇用・サービス内容・譲渡価格)に入っていました。(デューデリはまだ)
このころの私は、M&Aのコンサルの方を入れずに契約締結まで全部自分でやるつもりでいました。
でも、当然私が事業譲渡をするのは初めてですし、いつも打合せはこちらは私1人で相手企業は年齢層が10~15歳ほど高く譲渡経験豊富な方々が5名ほどです。
私にとっては一世一代の大きな取引なのに一人でやってていいのかだんだんと不安になってきていました。
私はここでM&Aコンサルの方に問い合わせて、ここから入ってもらいました。
結果として、M&Aコンサルの方に手伝っていただくという決断はあっていました。また、一人である程度まで進めるという判断もあっていたと思います。
M&Aコンサルの仕事というのは、大きくわけると下記4ステップです。
- 財務・法務系資料の簡易DDと事業譲渡戦略作り
- 社長からヒアリングをして、ニーズに合った企業を探す
- 条件交渉
- 契約締結までのサポート(手続き系)
私の場合は、上記1と2は終わっていました。
なので、M&Aコンサルの方に、通常のフィーよりも下げてほしいと交渉して了承していただきました。
また、コンサルの方からは、他にも複数社同時並行で話を進めたほうがいいとアドバイスをいただきました。そして、私の譲渡先企業の希望を聞いて、マッチしそうな会社を選んでここから2社追加で話を進めることになりました。
私は交渉時以降は、M&Aコンサルはいてもらった方がいいと思いました。
なぜならば、社長は事業譲渡というビジネスについて何の知見もなく、交渉ができないし、何か契約に瑕疵があっても気づけないからです。しかも、譲渡先企業は買収を繰り返している百戦錬磨の企業だったりします。
ビジネスにおいて無知は最大の敵です。いつも頑張ってくれている従業員に新しい会社でもいい条件で働いてもらえるためにも、経験豊富な専門家をつけて交渉しましょう。
特に私の場合は、交渉している企業が業界の憧れの先輩だったこともあり、なかなか強くは出られませんでした。なのでコンサルの方に間に入ってもらって、細かく確認・交渉してもらえたのは本当に助かりました。
一方で、M&Aコンサルのフィーは本当に高額です。契約を間違えると譲渡益のほとんどをM&Aコンサルに払う事態になることも考えられます。
交渉ができるように自分のできることは自分でやり値下げ交渉は必ずしましょう(相手探しなど)。また必ず合い見積もりもとり、フィーの交渉材料にしましょう。
M&Aコンサルの知識や経験は評価されるべきですが、原価のないビジネスなので中小の会社ほどフィーは交渉次第なところがあります。
また、譲渡契約の押印をするまで話はどうなるかわからないので、M&Aコンサルは完全成果報酬型で着手金のない契約をした方がいいと思います。
さらに、M&Aコンサルは専任契約を結びたがるのですが、その会社が買い手候補を見つけられない可能性もあります。
一方で複数のM&Aコンサル会社と契約をしてしまうと、M&Aコンサルが多くの買い手企業をあたるため、情報が同業他社に漏洩し業界で噂になってしまうリスクがある上に、M&Aコンサル会社も本腰を入れてくれません。
ではどうしたらいいか。
M&Aコンサル一社と期間限定で専任契約を結ぶのがよいと思われます。そうすると、M&Aコンサルにもプレッシャーがかかり、優先度をあげて買い手を探してきてくれるはずです。
⑤複数企業と平行して話を進める
「事業譲渡をする」と決めたのであれば、譲渡先企業候補は複数用意しておくべきです。なぜかというと、契約までどうなるかわからないからです。
話しているうちに、こちらが「思っていたのと違う」となることもありますし、譲渡先候補企業の社内事情が変わることもあります。私は3社と平行して話を進めましたが、最低でもそれくらいの企業とは話を進めたほうがいいように思います。
雇用・引継ぎ・新しい経営陣・今後のサービス内容・譲渡対価など、企業によって考え方が全く異なるので、複数の会社と話して自身の譲れない点と落としどころを考えていきましょう。
この時点では過去3年分の決算書類や店舗の不動産関連の資料、法務として従業員の契約書などは提示します。(譲渡候補企業による)
また、こちらも選ぶように、譲渡候補企業もこちらが買収に値するのかを検討しています。私は自社の魅力と同じく、課題もリストにして伝えていました。
譲渡後に「聞いてなかった」となると不幸なのは、従業員やお客様です。魅力も課題もすべて伝えたうえで総合的に判断してほしかったからです。
譲渡候補企業からは「契約締結前からこんなに分厚い課題リストを出してくる企業は初めてですよ」と笑われましたが、課題リストを出したことで交渉をストップした会社はありませんでした。
またトップ面談もこちらのフェーズで行います。
トップ面談の場では、自社の魅力と課題、なぜ事業譲渡をしようと思っているかを譲渡候補企業の状況にささるように端的にお伝えする必要があります。
⑥1社に絞る
ある程度、譲渡時の条件や会社の状況についての話し合いが進んだら、譲渡候補先の企業から今までの話し合いを踏まえて、「事業を譲り受けることに強い関心をもっている」旨を記載された意向表明書を受領します。
そこには、譲渡時の基本条件(まだ変更可能性はあるがその時点版)など記載されています。
そちらを受けて、こちらから話し合いを進める会社を一社に絞り、「独占交渉権付与に関する通知書」を出します。
そこから譲渡候補の会社から弁護士・公認会計士が派遣され、法務と財務のデューデリを行います。現地調査・書類のチェックとオーナーのインタビュー(対面と書面)です。
整えるべきは整えて、とにかく正直にお伝えすることをオススメします。私も一人で会社を管理していたので、お恥ずかしいですが、大手企業だったら当たり前にあるような管理書類で存在しないものもありました。ないものは「ないです」とお伝えすると、「そうだよね、中小企業だとないことが多いよね」と特にデューデリで問題にされることはありませんでした。(もちろんあるにこしたことはないと思いますが)
こちらのプロセスでM&Aコンサルの方に、通知書系の手続きをやっていただいたり、不明な点は質問できたりして本当に助かりました。
⑦契約締結
デューデリを経て、譲渡候補企業の方、または弁護士・公認会計士の方からフィードバックを受けます。
そして、デューデリ後も譲渡候補企業の意思が変わらない場合は、今後の話(従業員・お客様・取引先への伝え方、引継ぎなどなど)を決めていきます。
契約はただの手続きと言えばそれまでなのですが、4年間の出来事が走馬灯のように思い出されて、押印しながら涙が止まらなかったです。
⑧お客様・スタッフ・取引先に伝える
泣いたり、感慨に浸っている暇はありません。
スムーズに新体制に移行するためには、どのようにお客様・スタッフ・取引先に伝え、新しい経営陣とやっていく明るい未来を見てもらい、きちんと問題ないように引き継ぐかがとても重要です。今までやってきた事業譲渡の仕事の集大成です。
さらに私が思ったのは、譲渡先企業からアサインされてくる経営陣の方にも同様に明るい未来を見てもらうことがとても重要だということです。
特に譲渡先が大手企業だと、譲渡の打ち合わせをしていた方と、実際に会社を引き継ぐ方が異なることが多いと思います。アサインされた新体制の経営陣も、実は寝耳に水だったりするわけです。モチベーション高く引き継ぐために、私は譲渡先企業への伝え方も工夫しました。
私は契約締結前から、従業員への伝え方、お客様への伝え方の文言もスケジュール・方法について、何度も計画を立てては直してを繰り返していました。
また私ではなく新体制でやったほうがいいと思われるケアは、新体制の経営陣にこちらから提案しました。
譲渡先の企業の方もアサインされたばかりで、現状を把握されきってはいないことが多いと思うので、ここもしっかりオーナーシップをもってやっていきましょう。
⑨引継ぎ
引継ぎ計画は、私が作って新体制の経営陣と一緒に内容を精査しました。
というのも、業務や会社の雰囲気などわかっているのは譲渡先企業ではなくオーナーだからです。また座学だけはなく、きちんと一緒にやって譲渡先企業の方ができるようになることが大事です。
そして、元からいる従業員が新体制の経営陣を信頼できるように、陰ながらサポートするのも大事な仕事です。
一気に書きましたが、いかがでしたでしょうか?
私が事業譲渡でやったことは以上です。
この記事が必要な方に事業譲渡という選択肢を提示し、今後の一歩を踏み出すきっかけになればうれしいです。
長い記事を読んでいただきありがとうございました。